がん保険の基礎知識

がん保険の選び方|押さえておくべきポイントとは?


がん保険を選ぶ際のポイント


がんの罹患率は50歳代から徐々に増加しはじめ、高齢になるほど罹患率は高くなっていきます。ですが、20歳代~30歳代の若い世代だからといってがんにならないということではありません。
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)

そこで、将来に備えてがん保険に加入しようと思い立っても、「自分にあったがん保険はどれだろう」「どういった保障を備えれば良いのだろう」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか?
がん保険は保険会社によりさまざまなタイプがありますので、保険の種類や保障内容を知っていないと、難しく感じるかもしれません。
ここでは、がん保険を選ぶにあたって押さえておくべきポイントをまとめていきたいと思います。


がん保険でどんな保障を受けられる?

がん保険には、日々進歩しているがんの治療に合わせてさまざまな保障がありますので、どのような保障があるのかをしっかりと把握して選ぶことが重要です。

・がん診断給付金


がんと診断確定されたときに受け取れる給付金です。
初めてがんと診断されたときに1回のみ受け取れるタイプや、保険期間中、何回でも受け取れるタイプがあります(ただし、多くの場合「2年に1回」「1年に1回」といった制限があります)。また、商品によっては診断以外の条件で受けとれることもあります。入院・手術・通院に要する費用以外にも交通費や休職した場合の収入の補填やリフレッシュのための趣味や旅行など、様々な用途に使いやすいのが特長です。
※保障の対象となる「がん」には、上皮内新生物を含まないケースがあります。

・がん入院給付金


がんの治療のために入院したときに、入院日数に応じて受け取れる給付金です。
ご契約時に、「入院1日につき〇〇円」と給付日額を決めます。医療保険の病気やケガによる入院給付金の場合、1入院あたりの支払日数や通算支払日数や通産支払日数に制限があることもありますが、がん保険のがん入院給付金の場合は、一般的には1入院あたりの支払日数や通算支払日数に制限はありません。

・がん手術給付金


がんの治療のために所定の手術を受けたとき受け取れる給付金です。
手術1回につき入院給付日額の10倍~40倍程度の給付金を受け取れる商品や、手術1回につき10万円といった定額の給付金を受け取れる商品があります。

・がん通院給付金


がんの治療のために通院したときに、通院日数に応じて受け取れる給付金です。
がん入院給付金と同じように、ご契約時に「通院1日につき〇〇円」と給付日額を決めます。 ただし、商品によっては入院後の通院のみを対象としていることもあるため注意が必要です。

・放射線治療給付金


がんの治療のために放射線治療を受けたときに受け取れる給付金です。
治療毎に定額の給付金を受け取れる商品が多いようです(ただし、「同一月に1回」「60日に1回」といった制限がある場合もあります)。

・抗がん剤治療給付金


がんの治療のために抗がん剤治療を受けたときに受け取れる給付金です。
抗がん剤治療を受けた月ごと(ひと月に1回)に加入時に決めた金額(10万円~30万円など)が受け取れる仕組みになっていることが多いです。

・がん先進医療給付金


がんの治療のために先進医療を受けたときに受け取れる給付金です。
支払限度額は、商品により違いはありますが、現在では通算2,000万円に設定されているところが多く、この範囲内で、給付金を受け取れます。

保険期間と保険料払込期間は?

意外に迷いやすいところとして、保障を受けることができる期間(=保険期間)や保険料を払い込む期間も挙げられます。がん保険を検討するときにはどのような選択ができるのかを見ていきましょう。

・定期タイプ or 終身タイプ


がん保険も多くの保険と同じように定期タイプと終身タイプがあります。定期タイプは10年などの一定期間で保障が終了しますが、終身タイプは一生涯にわたって保障が続きます。
定期タイプの場合、保険期間が満了すると保険契約は終了しますが、多くの場合は自動更新が可能です。一般的に、契約当初は終身タイプよりも保険料を抑えられますが、更新すると、更新時点での年齢が適用されるため、更新する前よりも保険料が高くなることがあります。
一方、終身タイプは加入してから生涯ずっと保障が続きます。年齢が上がっても加入時の保険料がずっと続きます。

・全期払 or 短期払


終身タイプのがん保険を選んだ場合、保険料の払込期間も選択する必要があります(一部の商品では、定期タイプでも払込期間を選択できるものがあります)。
保険期間の間ずっと保険料を払込み続ける「全期払」のほか、保険期間よりも短い期間で払込みを行う「短期払」や保険料を一括で払込む「一時払」などがあります。全期払は毎回の保険料が短期払よりも安くなります。一方、短期払は払込期間が短いほど、毎回の保険料は高くなります。

まとめ

がん保険にはさまざまな保障があります。がん保険を選ぶときには、自分ががん治療において不安に思っていることは何かを考え、その上でいま検討しているがん保険の保障内容でそれを解決できそうかどうか考えてみましょう。また、長い期間加入することになった場合、その間にライフステージが大きく変わることもありますので、今の自分のお金の使い方だけでなく、将来における自分のお金の使い方の計画もたてながら、自分にふさわしい保険料の払込方法かどうかを考えてみましょう。このように考えることで、自分自身にあったがん保険を選ぶことに繋がります。


※このページに掲載している保険商品の内容は、一般的と考えられる内容です。各保険会社が取扱う保険商品の内容については、当該保険会社へお問い合わせください。



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