がん保険の基礎知識

がん保険の診断給付金(一時金)は必要?

がん保険の診断給付金(一時金)とは?


がん保険の診断給付金(一時金)とは、がんと診断確定された場合に受け取れる、まとまった金額の給付金(一時金)のことです。
加入する生命保険会社や商品により異なりますが、一度だけ給付金を受け取れる場合と、治療が長引いたり再発したりした場合に複数回給付金を受け取れる場合などさまざまな種類があります。
※保障の対象となる「がん」には、上皮内新生物を含まないケースがあります。



がん保険の診断給付金は必要?


がん診断給付金はがん保険の保障の一つです。これは必要な保障なのでしょうか?がんの治療方法やそのときの経済状況により一概に必要とは言い切れないかもしれませんが、もしがん診断給付金があれば、がんになったとき安心できるのではないでしょうか。ここからはがん治療の現状や、がんになった後の就業状況などからなぜがん診断給付金があると安心なのかをみてみましょう。


・現在のがん治療は多様化している


「手術療法」「化学療法」「放射線療法」などさまざまながんの治療方法があります。治療方法の中には公的医療保険が適用される治療以外に、先進医療の技術料や自由診療と呼ばれる公的医療保険の適用外となる治療方法もあり、自己負担が高額となるケースもあります。例えば、放射線治療の一つである陽子線治療については、先進医療の技術料として平均で約270万円の費用がかかるというデータがあります。

※出典:厚生労働省 先進医療会議資料「令和元年6月30日時点における先進医療Aに係る費用」をもとにFWD生命にて算出

・がん治療における入院状況の変化


がん治療における平均入院日数の推移を見ると、平成8年では1ヵ月以上の入院が必要だったものが、平成29年では17.1日と徐々に日数が短くなっています。このように、がんによる入院状況にも変化が出てきています。

また、入院と通院で治療した方の人数を比べてみると、平成8年から平成17年までは入院で治療した方が多いですが、平成20年以降は逆転し、通院で治療した方のほうが多いことが分かります。
これらのデータからも、通院でがん治療ができる環境へ変化していることが読み取れます。

・がん診断後の家計状況はどうなる?


がんと診断されたら、その後の家計状況はどうなるでしょうか。ここでは、がんと診断された後の家計状況について見ていきます。

まずは収入についてです。がんに罹患した約5人に1人が休職や依願退職・解雇等による離職をされているというデータもあり、がんの治療によりこれまでどおり働けなくなるケースも考えられます。また、再就職ができた方であっても、約60%の方が再就職前よりも賃金が下がったというデータもあります(※)。
※出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「病気の治療と仕事の両立に関する実態調査(WEB患者調査)」(2018年7月)

その一方で、がんになっても最低限の生活費はこれまで通り必要になりますし、治療費のほかに医療用のウィッグ、家族の交通費・宿泊費、お見舞いのお返しなど一見治療とは別に思われる支出も増えることもあります。

このようにがんになると家計状況が変わる可能性があります。そんな中で、がんの治療、そして日々の生活をしていくと考えると経済的に困窮する可能性も考えられます。


・がん保険の診断給付金の必要性


そのような状況において、治療方法にかかわらずまとまった金額を受け取れるがん診断給付金があれば心にゆとりができるのではないでしょうか。がん診断給付金のようにまとまった現金があれば、多様化する治療方法に対応することができますし、収入が減少してしまった場合には減少した収入の補填として使うこともできるのです。もちろん治療費以外の出費を賄うことや、今までと同じ生活の質の維持するために使うこともできます。


がん診断給付金(一時金)を選ぶ時に確認するポイント


・がん診断給付金を受け取れる回数


がん診断給付金を受取る回数は、生命保険会社の商品や契約内容によって異なります。
加入後、初めてがんと診断されたときにのみ給付金を受け取れる「1回限定」タイプや、支払事由に該当する限り1年や2年など一定の期間ごとに受け取れる「複数回受取り」タイプがあります。

「1回限定」タイプについては、一度がんと診断され給付金を受け取ると一時金の保障は終了となりますが、その分保険料を抑えることができる可能性があります。
「複数回受取り」タイプも、2回目以降の給付金を受け取るための支払事由についてはしっかりとチェックしておきましょう。
例えば、複数回受取タイプであっても2年ごとに受け取れるタイプですと、2年経過する前に再発し治療が終わったがんに対しては給付金を受け取ることができない、2年経過後でも入院をしていないと受け取ることができない、といった制限が商品ごとに設けられていることがあります。

・がん診断給付金の保障範囲


がんにも様々な種類がありますが、「上皮内新生物」と呼ばれる腫瘍が細胞の奥まで達していないがんの初期にあたる状態については、商品によって保障の対象にならないことがあります。また、対象となっても給付額を低く設定するという商品もあるため、悪性新生物と上皮内新生物での保障の違いについても確認しておく必要があります。

まとめ

年々変化する治療方法やがんと診断された場合の収入の変化などの観点から、がん診断給付金の必要性や注意点についてご紹介しました。
がん診断給付金付きの保険であれば、がんと診断された場合にまとまった金額の給付金が受け取れるため、治療費や収入の減少を補う一助となるかもしれません。がん保険を選ぶ際には、ぜひ診断給付金に目を向けてみてはいかがでしょうか。


※このページに掲載している保険商品の内容は、一般的と考えられる内容です。各保険会社が取扱う保険商品の内容については、当該保険会社へお問い合わせください。


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